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2009年3月17日 (火)

画面に力がありましたから

座間味圭子ディレクター、河瀬大作デスク
渾身の
「ホームレス支援 奥田知志」 
の回のオンエアを、やっと見ることができた。

やはり、3番目のVTRの最後、
帰ってきた「松ちゃん」を
じっと見つめている奥田さんの目の
表情が良い。

「プログレス」と相まって、
何とも言えない味わいを出している。

映像の編集の醍醐味とは、
このようなものだろう。
スタジオ収録の時、
「あその編集がいいですね」
と言うと、座間味さんが、
「画面に力がありましたから」
と言う。

河瀬大作さんが、「あれだけ長い
時間、コメントも入っていないからね」
と言った。

迫力のある映像を撮る座間味さんの力。
河瀬さんのプロフェッショナルな見方。

また一つ、思い出に残る奥深い
『プロフェッショナル』ができた。

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2009年3月10日 (火)

どんなに恵まれていない境遇でも

まっすぐな人が好きだ。

サッカー日本代表の中澤佑二さんは
まっすぐな人だった。

中学生の時にJリーグが開幕し、
Jリーガーとなることを決意する。

小学6年生からサッカーを始めた
中澤さん。プロになる人としては
遅すぎて、周囲と比べてもどちらかと
いえば「ヘタ」だった。

それでも、将来プロのサッカー選手になる
ということを信じて疑わなかった。

高校時代、普通の高校生が青春で
経験するようなことは一切断って、
サッカーだけに明け暮れたという。

アルバイトも、遊びも、
恋愛も、すべて自分には関係のない
ことだったと中澤さん。

周囲も、最初は誘っていたけれども、
「どうせ中澤は来ないよ」とそのうち
誘わなくなったという。

全体の練習が終わった後も、夜9時、10時まで
一人で黙々と練習しているので、
顧問の先生がそのうち悲鳴を上げて
「オレには家族がいるんだから、そろそろ
帰らせてくれ!」と言ったという。

卒業しても、プロからは声が
かからない。

ブラジルにサッカー留学する。

そこで、路上で裸足でサッカーをする
子どもたちを見て、どんなに恵まれて
いなくても、サッカーをするという
ことに対して夢を持ち続けることが
大切だということを悟ったという
中澤さん。

日本に帰り、高校の先生に頼み込んで
後輩たちと練習をする。

普通の人ならば諦めるところだろうが、
中澤さんは諦めなかった。

どんなに恵まれていない境遇でも、
とにかく好きなサッカーに打ち込める
ことが大切。

その姿勢は今でも変わらない。

好きなことのためだったら、
他のいろいろなことは犠牲にできる。
そのような生き方ができる人は強い。

ぼくは中澤佑二さんを断固応援するぞ。

担当は、本間一成ディレクター。

サッカーを心から愛する有吉伸人
チーフプロデューサーも気合いが入った、
素晴らしい収録だった。

翌朝、ジョギングに行く時に、
そうだ、中澤さんのように徹底的に
身体を鍛えるんだと燃えるものがあった。

それで、いつもより距離を伸ばして
走ってみようと思った。

走っているうちに、どうせなら
ハーフタイムと同じ45分走って
見ようと思った。

中澤さんに、「サッカーは運動量も
過酷だし、試合も練習も、そんなに苦しいこと
に耐えられるのはなぜですか?」
と聞いたら、「勝った時に仲間と
喜びを分かち合うこのが格別なんです!」
と答えた。

そうだ、喜びを分かち合んだ!

万物と呼応するような気持ちで、
走りに走った。

途中、泥道で転んだけれども、
肘とか手のひらとかのヒリヒリを
気にせずに走った。

45分で走りきるはずの距離だったけれども、
後半さすがにばてて、ロスタイムに入った。

52分で完走。7分のロスタイム。

へとへとになって、それでも充実した。

まだまだ本当は終わりじゃない。

中澤さんたちは、ハーフを終えたあと、
休んで、後半をしなければならない。

身体を張る人たちは美しい。

言い訳はきかないんだよ。

ぼくも、身体を張って、自分の魂を
燃やし続けることにしよう。

中澤佑二さん、すばらしいお話を
ありがとうございました!!!


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ミッション

奥田知志さんがホームレスの方々の
支援をしている北九州市は、
私の母の故郷。

奥田さんには、
人柄の温かさを感じさせる
何とも言えない雰囲気があった。

収録中、奥田さんは「ミッション」
という言葉を何回か使われた。

困った人たちを助けるのは、
自分のミッションである。

ミッションという「風」が吹いて
しまったら、自分の都合とか、
世間の障害とか、そのようなことは
関係がない。

骨太の思想が、奥田さんの行動を
突き動かしている。

お話していて、ああこの人は
激烈なるものを内側に秘めている
んだなあ、と感じた。
お仕事をする中で、いろいろと
難しいことはあったに違いない。

そのような時に、断固闘う。
自分の感情のために闘うのではない。
パブリックのために闘う。

そんなところが、とても尊敬できる。

ある問題を起こす人がいるときに、
その人を支援する「チーム」を作る。

複数の人でその人を見守れば、
弱点を補いあうことができる。
束ねた矢となる。

お互いにそんな「チーム」
を作り合って支え合ったら、
世の中は素敵な場所になるのではないか。

番組をつくったのは、
「ファブリーズ座間味」こと、
座間味圭子さん。

座間味さんの番組作りの特徴は、
まさに「魂の炎」。

三番目のVTRの最後で、
万感の思いを込めて見つめる
奥田さんの目がすべてを
物語っています。

ミッションであるかのように、
自分の仕事をしようではないですか。


座間味圭子氏(2008年11月5日撮影)

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