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2008年8月29日 (金)

コーチは真実を伝える

ぼくは実はオリンピックが大好きで、
1984のロサンジェルスの時は
まだ学生で暇だったから毎日のように
見ていた。

スポーツ好きの根は深い。

子どもの頃、『巨人の星』が大好きで、
投球練習をしていた。

勉強よりも、スポーツに情熱を注いで
いたというのがボクの幼少期の実態である。

ゲストに、水泳コーチの平井伯昌さんが
いらっしゃる。

北島康介選手が小学校1年の時から、
平井さんがコーチをしている
スイミングスクールに通ったという仲。

その頃の北島選手は特に目立つ存在ではなく、
ただ、一回、平井さんがパーマをかけている
ときに、頭を指して「かぼちゃ!」
と言ったのが記憶に残っている
だけだという。

中学校の時、試合の際の北島選手の
目つきにはっとした。

「こいつと一緒に、オリンピックに行きたい」
と思った。

「あいつはね、本番になると、野獣のように
なるんですよ。それまで普通なのに、突然
スイッチが入ったように、がーっと
気合いが入って、近寄りがたいオーラを
出すようになるんですよ。逆に、
ずっと緊張していて、本番になるとヘナヘナって
なってしまうやつはたくさんいるんですけどね」
と平井さん。

あまりにも気合いが入るために、
故障をしてもすぐには痛みに気付かないことが
あるのだという。

「だから、康介の場合、泳いだ直後よりも、
翌朝が何か異常がないか、要注意なんですよ。」

「アスリートに、どうやって限界を超えさせるか」
という質問に、平井さんは、「限界というものは
人間がつくっているものだ」と答えた。

「世界新記録を出すと、みんな凄いと思って、
それ以上のことはできないように思ってしまうけれ
ども、よく解析してみると必ず不満足なところが
あるんですよ。だから、それを修正すれば必ず
超えることができる。限界とは、多くの場合
心理的なものなのです。」

アスリートはつい目の前の状況に没入して
かっとなってしまうが、「その一歩前を歩く」
のがコーチの役割であると平井さん。

 背泳ぎで銅メダルをとった中村礼子選手
に対するメンタル面のケアなど、
「その一歩前を歩く」平井さんの
お仕事ぶりは、見事なものだった。

「とにかく、正直であることが大切です」
と平井さん。

「調子が悪いときは悪いとはっきり言う。
常に真実を伝えることが、アスリートとの
信頼関係を築きます。」

コーチは、アスリートに真実を告げる役割。

もしそうだとすれば、私たち一人ひとりに
コーチのような存在が必要なはずだ。

平井伯昌さんが出演される
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
は74分拡大版。

放送は2008年9月2日(火)10時〜
お楽しみに!

http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html

すみきち&スタッフブログ


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コメント

北島康介選手が100m平泳ぎ決勝で、世界新記録で
優勝した時の、彼の感極まった姿・金メダルを掛けてもらった平井コーチの涙。苦労が報われた感動的な瞬間!!
VTRを観た後の茂木さん・住吉さんも、瞳が潤んでいましたね、、そして私も。
何度観ても、感動します。たぶん一生忘れることはないでしょう。

10年以上も信頼関係を築いてきた、素敵な師弟関係。
ほんの微妙なところでの鬩ぎ合いに打ち勝つために、探究し、選手一人一人への声掛けで、あんなにも記録が違ってくるものなのか…

コーチへの全幅の信頼を寄せることができたからこそ、地道な努力を継続するための「セルフコントロール」力も強くなっていったのだと感じました。

平井コーチのような上司が会社にもいたら、ホント、理想的でしょうね。。

私の場合、個人的には茂木さんが上司でも、モチベーションを高めてくださるような気がします。
茂木さんのお話に、いつのまにか引き込まれている自分がいます。

脳科学的に、モチベーションを高める仕組みってあるのでしょうか?教えていただけたら幸いです。

投稿: Akiko Amano | 2008年9月 3日 (水) 02時39分

ですね。

自分を過小評価しても背伸びしてもメンタル面のみで現実が変わる訳じゃ無いですね。

と、言えた義理じゃ無いんですが(^^;

人生のコーチは自分自身、人生と書いて人が生きる、ですが目の前に道って無いんだと思ってます。
自らが思うところを為す、それが道になっていく、人が道を生んでいく、これが人生かと。

つまり自分を育てる親は自分自身では…‥
これも言えた義理じゃ無いので、言ってて身に積まされるものが( ̄∇ ̄|||)

投稿: | 2008年9月12日 (金) 23時47分

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