仕事=遊び
福岡で「アイガモ農法」を実践する
古野隆男さんがゲスト。
スタジオに、生後3日〜一週間の
アイガモが来て、
ぴぃぴぃ ぴぃぴぃ
と鳴いた。
再現された水田にアイガモたちが
放たれると、
夢中になって水面を動き回り、
エサを探した。
そこがスタジオの中であり、
囲いがしてある所である
などということは
忘れて、
「今、ここ」に没入している。
「よく働きますねえ」
「いや、こいつらは働いているなんて
意識はないですよ。遊んでいるんですよ。」
「忙しく動き回っていますね」
「何しろ、楽しいわけですから、
放っておいても勝手にやります。」
有吉佐和子の『複合汚染』を
読んで衝撃を受け、
無農薬の有機農法を志した
古野さん。
しかし、10年間は刈っても刈っても生えて
くる雑草との闘いだった。
朝から晩までずっと刈り取っても、
またすぐに生えてくる。
米の収量は落ち、
一家の収入も激減した。
それでも古野さんがめげずに
続けられたのは、
「楽しむ」ということを基本において
きたからだという。
いろいろと試行錯誤してみることが
古野さんにとっての何よりの喜び。
そこには、「失敗力」とでも言うべき
試行錯誤を楽しむ精神がある。
「考えてみれば、日本人は、まだ
稲作を2000回くらいしか
していないのですよ。」
と古野さん。
「私も、あと何回できるか。せいぜい
5回か、10回か。その間に、いろいろな
ことを試したい」
古野さんのお話を聞いていて、
何もおそれずに歩いては
ぶつかったり、ころんだりする、
よちよち歩きの子どものことを
思い出した。
「これはできる」
「これはできない」
という知識にとらわれていると、
多くのことに
気付かずに通り過ぎてしまう。
壁や囲いのことなど忘れて、
「水田」という与えられた
文脈の中で動き回り、エサを
探すアイガモのように、
夢中になり、時間の経過を
忘れて動き回り、
試行を続ける。
そんな仕事=遊びの
人生を送れたら、どんなに
幸せなことだろうか。
住吉美紀さんはアイガモの
可愛さにきゃあきゃあと喜んで
いた。
アイガモがスタジオの水田の
中を泳ぎ回る光景は本当に
愛らしく、魅力的で、
何時まで見ていても飽きない。
「アイガモ農法を始めると、
田んぼについつい一日何回も
行ってしまうのです。
いつまでも田んぼから帰って
こないので、奥さんに怒られた
人もいます。」
古野隆男さんがゲストの
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の放送は、
2007年7月24日(火)の
予定。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (3)




最近のコメント