カタルーニャの人たちの未来が明るいものでありますように!
バルセロナは、午前11時に市内に着いて、翌日の朝8時30分にはホテルを出る短い滞在だったけれども、一日目に合計20キロの旅ラン、二日目に近くの公園を旅ランした。ガウディのサグラダ・ファミリアはもちろんだけど、歩行者の道が広く、信号がわたりやすく、至るところに現代的なデザインの緑地があるのが印象的だった。建物の設計もとても良く、国立劇場とそのとなりのマーケットには感動した。
空港まで行く車は、サルヴァドールさんが運転してくださった。
バルセロナオリンピックの時は最初の子どもが生まれて忙しかったんだそうだ。その子どもはしばらく香港で働いていたけど、今年帰ってきてアパートを買ったとうれしそうに話していた。
緑が多いですね、と聞いたら、ヨーロッパで2番めに木が多い都市だという。1番めはどこですか? と尋ねたら、パリだというから、バルセロナの方が多くないですか、と聞いたら、そうだねえ、単位面積あたりはバルセロナの方が多いかも、と答えが返ってきた。
国立劇場の設計が良かった、と言ったら、バルセロナの有名な建築家だという。これから行く空港の第一ターミナルもそうなんだという。
前の晩、タパスを食べに行って、ぼんやりと街を行く人たちを見ていた。看板とか、耳に入ってくる言葉とか、スペイン語と違う。ホテルに帰って、ドイツ公共放送のカタルーニャについてのドキュメンタリーを見ながら、ビールを飲んで寝た。
サルバトールに、カタルーニャの独立についてどう思うか、と聞いたら、そうなったらうれしいけど、無理じゃないかなという。
カタルーニャはスペインにとって経済的にも重要だから、手放さないだろうと。
そもそも、結びつきも強く、バルセロナとマドリッドは高速鉄道で2時間30分で、ビジネスをやる人はしょっちゅう行き来している。
サルバドールの家庭でも、お父さんはカタルーニャ語、お母さんはスペイン語だったという。なぜお母さんはスペイン語だったのかと聞くと、わからない。お母さんの父方は、ベルギー出身だったけど、そういうことがいろいろ関係しているのかなとサルバトールは答えた。
カタルーニャの子どもたちは、スペイン語とカタルーニャ語の両方を話せるように育つのだそうだ。
「街でも、この人にはスペイン語で話したらいいのか、それともカタルーニャ語で話したらいいのか、わからないことが多いんだよね」と言って、サルバトールは笑った。
車は空港についた。ターミナル1は、バルセロナ中心地にある国立劇場のように、外光が降り注ぐ、明るい開放的な空間だった。
サルバトールと握手して別れた。
カタルーニャの人たちの未来が明るいものでありますように!
(クオリア日記)
5月 13, 2025 at 05:52 午後 | Permalink
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